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京都大学大学院理学研究科技術部は研究・教育を円滑に進めるための技術支援を専門とする部署です。

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学理学研究科5号館東棟

ご挨拶MESSAGE

技術部長就任にあたって

理学研究科技術部長 松本吉泰

 2016年4月に理学研究科副研究科科長に就任し、同時に技術部長を拝命しました。私の専門は化学の中でも実験を主とする物理化学という分野で、学生の頃から装置作りをしながら研究をしてきており、いろんな場面で技術職員の方から支援を受けてきました。したがって、理学研究科における技術部の重要性はよく認識しています。

 本技術部の技術職員の業務は、理学研究科の日々の教育研究現場に密着した基幹的支援活動を行なうことです。そのためには教職員相互の理解と協力を強化し、技術支援の向上をめざす必要があります。この目的を達成するには個々の技術職員の日常的な努力はもとより、それを可能とする職場の組織や環境の整備を行なわねばなりません。

 技術部長に就任してまず感じたことは、本技術部の構成員の業務内容や勤務場所が多様なことです。研究機器支援室の職員のように広く研究科からのニーズに応える職員もいれば、特定の教室、施設などの業務に特化した職員もいます。また、その職場は北部構内のみではなく、阿蘇、別府、飛騨といった遠隔地にも分散されています。このように技術職員が様々な職場に配置され、横のつながりなしに分断された状況では、技術やマネジメント能力の向上、モラルの維持向上にも支障がでるのは明らかです。このような状況を改善するために、2010年に本技術部が結成されました。技術部発足以来、孤立していた技術職員の間に意志の疎通が図られ、職場環境はずいぶん改善されてきたのではないかと思います。しかし、設立以来7年目に入る現在でも技術部組織や環境が十分に整備され、十全に機能しているわけではないようです。その難しさの一因は前述したように、歴史的な経緯から遠隔地を含む様々な職場に技術職員が分散されているという点が挙げられます。すなわち、本技術部は一つの施設に設置された施設系技術部とはずいぶん異なる職場環境にあります。

 本学には総合技術部が2006年に設置されました。これは技術職員の総合力を向上させることを目的としており、各専門技術群での研修などの情報交換や相互交流を促進させています。遠い将来には本学のさまざまな部局や施設にいる技術職員を束ねた組織になるのかもしれません。そういう意味では本技術部の形態は一つの通過点に過ぎないのかもしれません。しかし、仮に全学的な組織ができたとしても、各部局でのまとまりというものは必要でしょう。これは、単に機能だけの問題ではなく、共通の職場意識を持った人達のつながりが本質的に重要な意味を持つからです。すなわち、人間は社会的生き物であり、自分が属するコミュニティを持つか持たないかが職業人としての成長やパフォーマンスに大きな違いを生みます。したがって、本技術部をどのようにして皆さんが共通の意識を持って働き易くなるのかを考えながら、技術部の運営と今後に向けた備えをしていきたいと思います。どうかよろしくお願いします。


理学研究科技術部設立から今日まで

理学研究科技術長 阿部邦美

 理学研究科技術部は設立後7年目となりました。発足当初は,お互いの顔と名前を一致させることから始まり、その時より継続的に、技術的業務に関する情報交換や業務報告を行う場として全員が出席する月1回の定例ミーティングを開催してきました。 一方、京都大学全体の技術職員の組織、総合技術部も各部局との連携を強化や人材育成、人材活用の向上をめざするための検討がなされてきました。そして、平成27年10月から人事に関しての一端を担うことになり、平成28年4月から技術職員の代表として総合技術部次長職ができました。今後、技術職員のかかえている様々な問題が解決できることを期待しています。
 さて、私たちは、設立時より「京都大学理学研究科技術部の目指すもの」を方針に業務を遂行しています。現在は当初の方針とは少し文言が変わってきています。「自発的」が「能動的」となっており、技術の「継承」ではなく「移転」となっています。これは、私たちが一歩前進し、「能動的」な組織をめざせる環境になってきたということです。また、人員削減に対応し、業務のエフォートを考え協力していくという意志の現れです。組織が活性化すると、仕事を時間内で終了できないことも多くなってきました。業務の遅延は教育研究の妨げになるため、支援先の教職員の要望に対応したいという思いから、忙しさは増すばかりです。危険な作業も多いため、ある程度時間の余裕を持って、業務に当たらなければなりません。しかしながら時間が不足しています。そして人員削減で人材の確保は難しく、かつ専門性が高いため交代要員がいないというのが現状です。これは技術職員がかかえるひとつの問題でもあります。この解決のためにも、業務量の調整役としてマネージメントできる体制を早急に整えなければなりません。

 一方、理学研究科技術部の共通業務も、少しずつ増えてきました。安全衛生巡視、社会交流室と連携したアウトリーチ活動、3D-CAD講習会の開催、3Dプリンタの依頼加工などです。また、依頼工作を行っている研究機器開発支援室との連携も共通業務のひとつとして位置づけています。
 安全衛生巡視に関しては、技術職員全員が事務部の安全管理掛とともに巡視にあたっており、安全な職場環境を整えるという一端を担っています。また、大学の方針のひとつである社会貢献に関しても、積極的に関わっています。特に遠隔地の職員は地域密着型の施設公開等の企画運営支援も重要な活動となっています。昨年度には、研究機器開発支援室は工作機械の更新を行いました。これは京大内全ての部局から工作依頼を引き受ける体制を整えるためです。現在、理学はもとより、工学、医学、人環、iCems、化学研究所などさまざまな部署からの依頼に対応しており、装置一式から研究者では加工できない難しい工作物など一品ものを丁寧に仕上げています。また、教職員や学生への安全教育講習も行い、工作時の怪我の防止につながっています。さらに、受益者負担金により、工作機器のメンテナンスや職場環境整備などを行っており、今後はさらに支援できる幅を広げて行きたいと考えています。

 理学研究科技術部は,バーチャルな組織からやっと一歩を踏み出したところです。設立から今までは技術部の存在を広報するための活動に重きを置いてきました。今後は,技術部と配属先および研究科がしっかりと連携をとり,職員の業務のさらなる充実を図ることが最優先となります。さまざまなことをトライアルアンドエラーで進めておりますが、理学研究科の技術職員の組織として明らかな実績が見えてくるのはまだ数年後であることをご理解いただきたい考えています。
 最後に、技術部設立から今日まで、本当に多くの方々にご支援ご協力いただきましたこと心から感謝しております。今後とも引き続きご支援ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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