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京都大学大学院理学研究科技術部は研究・教育を円滑に進めるための技術支援を専門とする部署です。

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学理学研究科
4号館125号室

ご挨拶MESSAGE

技術部長からのご挨拶

理学研究科技術部長 山本 潤

 令和2年4月に技術部長に就任した物理学・宇宙物理学専攻の山本 潤です。私は、ソフトマターの物性実験を長年研究してきましたが、大学院学生、助手の頃は、工作室で旋盤・フライス盤を使って実験装置を自作していました。その頃より長年、技術職員の皆様には、加工技術や精密加工の依頼製作などでお世話になってきました。

 技術部長就任とほぼ同時に、全世界が新型コロナウイルスの脅威に見舞われました。令和2年度は、この未曽有の社会環境の中、20名弱の理学研究科技術部のメンバーとともに、私も新型コロナウイルス対策危機管理委員長としても、技術部技術職員全員を含めた、理学研究科構成員全員の危機管理も預かり、これまでの教育・研究生活の中で体験したことのない時期を過ごすこととなりました。

 理学研究科技術部は高い技術力を持ったメンバーで構成され、北部キャンパスのみならず、別府の地球熱学研究施設や阿蘇の火山研究センター、飛騨・岡山の天文台などの遠隔地とも連携して、理学研究科の教育と研究を支えています。教員の研究サポートに加えて、学部・大学院生の実験実習、研究科の環境・安全管理を行うために、多くの理学研究科構成員と日々接触する業務を行ってきました。令和2年度前期は、新型コロナウイルス感染危機下において、技術部の活動も大きく制約されることとなりました。しかしながら、後期からはさまざまな感染対策を精力的に実施し、研究サポートや学生実験を再開させてきました。令和3年度は、新型コロナウイルスに対する知識の集積やワクチンの普及により、対面での活動の機会を増やし、より一層教育・研究活動基盤の復活が望まれているところです。

 また令和2年度は、前任の鈴木技術部長がご尽力された北部キャンパス機器分析拠点設立が認可され、農学研究科、生命科学研究科とともに、拠点の構築、分析・実験機器共有の組織・システム構築が始まりました。私も、副拠点長(令和3は拠点長)として深く関わっています。北部キャンパス機器分析拠点の活動は、京都大学の教育・研究を、最先端の大型共用実験装置によってサポートするものであり、様々な知識と技術を持つ技術職員の協力が必要不可欠です。今後、拠点の活動が本格化してきた際には積極的に関わり、協力していただくことで、大学における技術部および技術職員の地位向上にも力を入れていきたいと思います。

 一方、京都大学では総合技術部における組織再編が計画されており、その中で大学内における技術職員のキャリアパスが確立され、職員一人一人がより一層誇りをもって業務を遂行できるような環境が整備されることを期待しています。また、北部キャンパス機器分析拠点の活動は総合技術部の動向にも影響を与え、技術部が更に発展するための大きな原動力になるのではないかと考え、期待しています。

 今後はコロナ禍から少しでも回復しながら、技術職員間の交流などが行える日常を取り戻していけるものと信じています。そのような中で、技術職員全員が、明るい職場環境の中で切磋琢磨し、教員や学生の良きパートナーとして十二分に活躍ができるよう、理学研究科技術部長としての任を全うしたいと考えています。引き続き、皆様にはご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。


相互の協力ができる技術部へ

理学研究科技術長 阿部邦美

 理学研究科技術部は設立後11年が経過しました。私たちは設立当初から理学研究科技術部の理学研究科技術部のめざすものを方針として技術部の運営をしています。

 さて、私たち技術部の共通業務として、安全衛生巡視業務や社会貢献活動があります。安全衛生巡視業務は、技術部の職員が週2回の巡視を実施しており、昨年度からは実験室巡視の強化を目的に教員にも参加していただき、理学の安全衛生の向上に寄与しています。また、社会貢献活動として実施される隔地の施設公開では、技術職員が中心的な役割を担っています。理学研究科サイエンス連携探索センター(SACRA) からの依頼による高校生向けのプログラムには、技術職員が開発した実験を提供し、科学のおもしろさを伝えています。また、山本技術部長の挨拶文の中にある北部キャンパス機器分析拠点の一環として、理学研究科技術部研究機器機械開発支援室(以下、機器開発室)における設備の共同利用を進めて行くことになりました。2014年度の全学経費によるフライス盤や旋盤の更新をきっかけに、拠点に先がけて、共同利用規程に基づいて、京都大学全体へ受益者負担金による支援を実施してきました。その実績は2016年度からの5年間での依頼工作496件、また、2019年度から3Dプリンタの依頼製作は2年間で89件となります。そして、今年度は拠点からの予算の拠出を受けて、ワイヤー放電加工機、細穴放電加工機、光造形方式による大型3Dプリンタを新たに導入します。この機器開発室も技術職員が協力し合い、整備を進めています。

 「理学研究科技術部のめざすもの」の中に『個々では対応の困難な業務についても対処できるよう相互の協力や技術の移転を行える環境・体制を作る。』という一文があります。この目標どおり、上述の共通業務を通じて、技術職員が協力することで必要な支援の質や量を落とさない様、日々努力しています。今後とも理学研究科技術部は相互協力をしつつ教育研究の支援向上をめざしていきたいと考えています。引き続き技術部へのご指導、ご鞭撻をいただきますよう何卒よろしくお願いいたします。


現代表のご挨拶

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