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京都大学大学院理学研究科技術部は研究・教育を円滑に進めるための技術支援を専門とする部署です。

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学理学研究科
4号館125号室

ご挨拶MESSAGE

技術員の皆様へ

理学研究科技術部長 平野丈夫

 昨年の4月から技術部長を務めております。それまでの理学研究科の一教員という立場では、技術部と技術員の皆様の活動につきまして、多くを存じませんでした。4月以降、皆様の報告書・ホームページ等を拝見し、業務報告会・情報交換会に出席しましたが、まだまだ知らないことが多いことを自覚しております。そうした中、業務報告会で工場に最新の工作機械を導入できたことを知り、大変良かったと思いました。また、技術員の皆様の間では、業務報告会等の活動により相互理解が進み、他業務を調整して巡視も行っていただいていることを再認識しました。理学研究科の一教員として、技術部が巡視業務を請け負ってくださったことをありがたく思っております。今後も、理学研究科に貢献できる技術員としての業務を積極的に探し、技術部内での調整によりそれらを遂行して、理学研究科活動の向上に寄与していただきたいと考えております。

 技術員の皆様の活動を、理学研究科内でより大きな価値のあるものとし、技術部の存在感を向上させるためには、教員・事務職員と十分なコミュニケーションをとり、相互理解と連携を進めることが必要と思います。技術部は、これまでに報告書の作成・ホームページ整備・業務報告会・情報交換会等を行い、情報発信してきました。それらを、質的な向上を模索しながら継続することが第一と思います。その上で、さらに各教室の教員等と話し合うことにより、教員・事務職員がどのような業務を重視しているかを理解するよう努めていただきたく思っております。私自身は技術部長として、教員に技術部・技術員に何を期待するのか考えて欲しいと申しております。

 さて、技術員の組織体制と評価につきまして、全学レベルでの検討が進んでいます。評価につきましては、技術長が第1評価者になり、技術部長が第2評価者になる方向となりました。理学研究科では、技術長に教室・施設の教員の意見も聞いて評定を記載して欲しいとお願いしております。また、全学レベルで技術員の組織化も検討されています。一方で、理学研究科の技術員の皆様の多くは、教室・施設等で採用され、各々の職場での業務が第一となっていると理解しています。大学レベルでも技術員の業務と職場は多様であり、技術員の組織化がどのように進むか、それが実質的なものになるのか、形式的なものになるのかは見通しが立っていません。技術員の皆様は、技術部の体制がどのようになるのが良いとお考えでしょうか。教室とのかかわり、担当可能な業務等様々な制約があると思いますが、技術員がどのような体制ではたらくのがよいか、考えていただきたく存じます。その上で、理学研究科技術部の今後のありかたを、教員・職員とともに検討していきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


技術長ご挨拶

理学研究科技術長 馬渡秀夫

 2014 年4 月、技術長へ推薦され就任しました。これまでの技術部の歩みを振り返りながら前を見て、更なる貢献の向上のために気持ちを新たにしています。

 2010 年に技術部が出来る際、阿部さんに頼まれて職員組合理学部支部の機関紙に寄稿しましたが、技術部を技術部らしく形作ろうと思えば、全く痛みを伴わない、ようにはできないだろうと思っていました。ただ、当初は、技術部を技術部らしく作る事、は、目標とされていなかったため、こういった考えは無用でしたが、やはり、というか、技術部は技術部らしくすることを目指す流れとなっていきました。この事の原因には、京都大学には既に文部科学省の省令による教室系技術職員の組織として、防災研究所技術室と原子炉実験所技術室が確立していたこと、その組織と理学研究科の技術部の間の乖離があまりにも大きかったことがあると考えています。

 防災研究所の技術室は、全員が目標を同じくし防災研究所に貢献するために日々努力している姿です。それは、一朝一夕に得られたものではなく、日々悩み、議論や葛藤の中から獲得したものだと思います。

 私は地球科学系の遠隔地に配属されている技術職員ですので、地球科学系の遠隔地技術職員の多い防災研究所技術室のことは知っていました。また防災研究所の地震火山観測系技術職員が主体となって運営していたメーリングリストにも参加して色んな方々の意見を拝見していました。彼らの意識は非常に高く大変刺激を受けました。また、その意識の高さが組織化を成した大きな要因でもあると思います。

 理学研究科の技術部は、発足後5年が経とうとしています。その間の殆どを、私は遠隔地担当副技術長として皆さんの意識の向上も目標に努力してきました。ただ、やはり、遠隔地からでは大変もどかしい思いをしてきたことも事実です。防災研究所の技術室でも、技術(室)長は宇治へ勤務するということがなされていました。理学研究科についても、遠隔地勤務者が技術長となった今、私がどうこうと言う事ではなく、将来的に技術長については京都に勤務する枠組みが必要であると痛感しています。

 また、理学研究科の技術職員については、一人職場の問題も大きいと考えています。理学研究科の技術部はまだまだ専攻での業務が多く、技術職員としては一人で業務を担っています。私も長い間一人で勤務していました。その中で痛感したことは、一人では技術的な業務能力の向上に大きな困難を伴うというものです。これは防災研究所の技術室でも議論されていたことであり、組織の中で切磋琢磨して向上するほうが、個人ので取り組みよりも成長スピードは大きいと考えられるというものでした。また、複数の技術職員が必要な職場であれば、技術的な業務の量や質も高いと考えられること、更に、一人職場ではマネジメント能力の向上にも自ずと限界があるように思えます。

 発足以来、互いの業務について理解を深め、技術部として貢献できる共通業務を増やしてきました。それを継続することはもちろんのこと、今後は一人職場におけるデメリットの軽減と更なる理学研究科への貢献として、技術力向上と相互補完を実施するための新たなスキルの習得・獲得が行えるような枠組みを構築することを目指していきます。

 この5年間、技術部の充実のためにご協力くださった、技術部長、事務部長を始め、理学研究科のみなさまに、深く感謝申し上げます。今後とも、ご指導、ご鞭撻をどうぞ宜しくお願いいたします。


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